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「最近ジロ君『一緒に寝よ』って言ってくれないんだよ〜」
ジローとは同じクラスではないが仲の良い。
前は休み時間毎にジローが来て、にちょっかいを出していた。
苦笑いしながらもはそれに嬉しそうにしてた。
「アホくさ」
お互いに両思いなのに二人ともボーっとしてる。
だからそれに気付かない。
周りは眼に見えて解ると言うのに…。
「アホくさいって…酷いなぁ」
放課後の暇な時間。
同じクラスのコイツとは部活が始まるまでの時間話す事が多い。
そんな時には何時も俺がテニス部の話をする。
…でも話題は必ずジローの話になる。
まぁお似合いだからな。
「つかってそんなにジローが好きなのか?」
二人とも暢気でマイペースってか、歯痒いってか。
「…宍戸君、今何て?」
本人に自覚がないなら余計だな。
「好きなんじゃないのかって言ったんだよ」
驚いた顔して俺の言葉を理解しきれていない。
くだらない。
「あたしが…ジロ君を好き?」
あーあ。
本気で自覚してなかったのかよ。
なら言わないで置けば良かったかもな。
そしたら此の儘ジローに邪魔させないで俺が貰ったのに。
「そっかぁ…だから寂しいんだ」
窓の外眺めてボーっとしてる。
そんな時のは何時もの空気を一変させて大人びた顔をする。
「気付いたか?」
女は苦手だ。
「ありがと、宍戸君」
何考えてるか解んねぇしな。
へらへら笑った儘のコイツも訳が解んねぇ。
『そっかそっか』って嬉しそうに言った儘自分からは動こうともしないし。
『ねぇねぇ亮ちゃん』
ジローがの前に現れなくなる少し前。
俺の所にジローが来た。
『あぁ?』
勿論、が居ない部活の時間を狙って。
珍しく起きてて俺に話し掛けるから何事かと思った。
『俺さ、ちゃん好きかも』
余りに唐突過ぎて流石に俺も驚いたんだよな。
『ちゃん如何思ってるか知りたいから当分クラス行くの止めるね』
とか行って来たんだっけ。
きっともその内ジローが来ると思ってて、ジローもその内が来るって思ってるんだろうな。
二人して他人任せ。
「宍戸君、ジロ君にそう言われたんでしょ」
は窓の外を眺めた儘だった。
「ジロ君はあたしが来るの待ってるんでしょ」
けど流石ってトコか。
ジローよりは策士だな。
「ジロ君に伝えてくれる?」
『あたしが自分から動いたりするのは余程の事が無い限り有り得ない』
西に沈み掛けた夕日がの背中から覗く。
眩しくて思わず眼を細めたけどはとても綺麗だった。
きっと好きになるならこう言う女だと思った。
何だかふと思い付いて書いてみました。
相変わらず短文で駄文です。
もっと上手く長く書ける様になりたいです…。
テスト期間だと言うのにPC立ち上げて書いてるでした。
2005/07/04